洗濯の洗い方の一つに「つけ置き洗い」があります。
これは、いつもの洗濯では落とし切れない汚れをお湯と洗剤で漬け込み、じっくり時間をかけて落とす方法。
人間で言えば、サウナや半身浴などで体に溜まった毒素を出すようなイメージを持ってもらうとわかりやすいかもしれません。
皮脂やタンパク質がいつもの洗濯で落ちきらずに残っていると、
それを防ぐために効果的なのがこの「つけ置き洗い」です。
「つけ置き洗い」では、必ず40℃以上のお湯を使うのですが、お湯を使うことで皮脂は溶け出しやすくなりますし、繊維が緩んで、奥に入り込んでいた汚れも落ちやす
同時に、洗剤の働きもよくなり、効果が最大限に発揮されます。
使う洗剤。

使う洗剤は、洗浄力増強洗剤です。
「洗浄力増強洗剤」とは、
●「界面活性剤」・・・汚れを取り除いて包み込む。
●「アルカリ剤(炭酸ソーダ)」・・・皮脂やタンパク質汚れに強く、洗剤液をアルカリ性にして界面活性剤の働きを助ける。
●「酵素」・・・固まったり変質して落ちにくくなった、皮脂やタンパク質などを分解する
の、3つが配合されている、粉末洗剤が該当します。
ただし、以下のものが入っていないものが個人的にはおすすめです。
「蛍光剤」・・・白物以外の服には使いにくいため。
「漂白剤」・・・服の状態に応じて、必要なときに別途処方するのがおすすめ
「柔軟剤」・・・こちらも、状態に応じて別途使うのがおすすめ。
今回は、「モット」を使用して解説します。
注意事項
●色柄物でも漬け込み洗いは可能ですが、色落ちのしやすいもの、また、Tシャツなどのプリントで、ひび割れ等がある場合には注意して下さい。
●アルカリに弱い、シルクやウールなど動物性(タンパク質)の繊維には行わないで下さい。
漬け込み洗いの方法
1.40℃のお湯を用意する。
基本の水温は40℃でつけ置き洗いします。
綿や麻、ポリエステルの白いアイテムなら、50℃まで水温を上げても効果的です。

2.お湯5Lに付属のスプーン1杯の割合で「モット」を溶かす。
「モット」は少し溶けにくいので、よく溶かして下さい。

肌の弱い方は、素手で混ぜると手荒れする可能性があるのでゴム手袋などを使用するのがおすすめです。

3.服を入れて、つけ置き。
30分(最長2時間まで)程度、つけ置きします。

いつもの洗濯で落ちずにいた汚れがあると、浸け置いた洗剤液に黄ばんだ汚れや、黒ずんだ汚れが出
この汚れが、黄ばみや部屋干ししたときの嫌な匂い、服のくすみな

洗ってあった服のはずが、「モット」で漬け込んだ後には、こんなに黒い汚れが出てきました。

4.漬け込み後、洗濯機で洗う。
服だけを取り出し、洗濯機に入れ普段着用洗剤で洗います。
すすぎは2回以上おこない、できるだけたっぷりの水で洗ってすすぐようにするとよりスッキリとします。

通常、洗浄力増強洗剤に分類される洗剤で洗うと、服本来の油分も

この「洗浄力増強洗剤」を使ったつけ置き洗いを定期的にしておくと、服が リフレッシュされて着心地がよくなるので、ぜひ試して欲しいテ クニックです!