前回、「部分洗いの考え方」をご紹介しました。
※参考:洗濯機で落ちにくい汚れをスッキリ落とす、「部分洗い」の考え方。
「普段着用の洗剤を、単純に濃く汚れた部分に使うと、部分的な汚れに対して、汚れが落ちやすくなる。」
使うもの。

①普段着用洗剤。
「普段着用洗剤」とは、その名の通り、洗濯機で気兼ねなく洗える普段着を洗濯する時に使う一番使用頻度の高い液体洗剤です。
僕のThe SENTAKU detergentシリーズだと、「Itsumo」がこれに当たります。
※ただし、普段着用の液体洗剤を原液で使用する時、以下の3つのいずれかでも入っている洗剤は不具合が起こることがあるので、部分洗いには使わないほうが良いです。裏面などに記載の成分を確認してみて下さい。
「蛍光剤」・・・部分的に濃くつくとそこだけ異常に白くなってしまう。
「漂白剤」・・・色落ち、変色の可能性を高める。
「繊維保護剤、繊維潤滑剤など」・・・シリコーンなどが採用されているが多く、これが繊維に膜を張ってシミのように見えてしまうことがある。
※「Itsumo」にはこれらが含まれていませんので、部分洗い用としても安心してお使いいただけます。
②消毒用エタノール
ドラッグストアーに行くと800円前後で購入できます。
「無水エタノール」というのもありますが、溶解力を上げるために使う、今回のような場合にはどちらでも良いです。
部分洗い洗剤をパワーアップさせる方法
普段着用洗剤2:消毒用エタノール1の割合で混ぜる。
100均などで売っているこういったボトルを用意して、まず、ボトルの3分の1に消毒用のエタノールを入れます。
エタノールなど「アルコール対応」と書いたボトルがおすすめ。溶解力が上がるので、対応していない容器だと目詰まりを起こしたり、容器自体が溶けることもあります。

続いて、消毒用のエタノール1に対して、普段着用洗剤を2倍入れよく混ぜます。
およそ、普段着用洗剤2:消毒用エタノール1の割合で混ぜたら、これだけでパワーアップ完了です。作り置きしておいても良いです。

ボールペンに含まれる樹脂なども溶かして落としやすくなります。

やり方は、部分洗いの考え方をご紹介したのと同様。
まずは、汚れに洗剤をつけます。

しっかりなじませて汚れを浮かします。

ボールペンの場合かなり溶け出てきます。
インクの量が多い場合、洗剤も増やして汚れを十分に包み込みます。

しっかりなじませて汚れを浮かしたらすすぎます。

落ちたのを確認して洗濯機へ。

注意事項
●インクがドバっと付いたものは、インクが内側から大量に出て手に負えなくなるので、おすすめしません。
●樹脂を溶かす分、樹脂でできたプリントは溶けたり、顔料染めのアイテムは色落ちの可能性があるので目立たない場所でテストするなど、少し気をつけて下さい。

それぞれの特徴を知り、目的に応じてうまく組み合わせる。
パワーの強い部分洗い洗剤を使うということも、単純に洗濯の効果を上げるという意味では重要です。
ですが、それ以上に
・普段着用の洗剤を濃く使うと、部分的な汚れは落ちやすくなる。
・エタノールを入れると、樹脂などを溶かしやすくなる。
こういったことを一つ一つ理解するということが、もっと重要なことだと僕は思います。
こういう風にすると応用も効きやすいですしね。