あなたは、クリーニング屋さんに染み抜きをお願いしたけど「これ以上落ちません」と言われてしまったことありますか？？
そうなった場合、「プロにお願いしてダメだったならダメなんだな〜」って思いますか？？
それとも「なんで、プロなのに落とせねーんだよ！？」って思ったりしますか？？
実は、「クリーニング屋さん」は、お店によってできることが違うので落ちないシミも、違うところで処置してもらえば落ちるということも多いんです！
｜クリーニング屋さんを他のものに例えると・・・
「クリーニング屋さん」と呼ばれる人には、天皇陛下の心臓手術をするような高い技術を持ったような人もいれば、「一応揉める」程度のマッサージ店の店員さんのような人までいます。
だから、例えば・・・
●天皇陛下の心臓手術をするような高い技術を持った外科医 →カリスマ染み抜き師
●「一応揉める」程度のマッサージ店の店員さん →クリーニング屋さんのパートのおばちゃん
●高級エステチェーン →比較的高額なチェーン店のクリーニング店
●白衣を着たおじいちゃんがやっている床屋さん →おじいちゃんがランニングシャツでアイロンをかけている個人のクリーニング店
みたいなイメージです（笑）
これらは、どれが上か下かではなく、目的に応じてすべて必要とされるはずです。
クリーニング屋さんもお店によって提供している技術もサービスも違うというのがわかって頂けますでしょうか？？
だから、シミが落ちないクリーニング屋さんがいたとしても、シミが落とせないことが悪いのではなく、お店と服の症状とのミスマッチが起こってしまっていることがマズイのです。
例えば、肩が凝ればマッサージに行くし、手術が必要なら外科に行きますよね？
でも・・・、服の場合はマッサージ店に行って、外科手術をお願いしちゃう様なことが起こっているってことなんです。。。
だから「クリーニングに出したのにシミが落ちなかった！」という場合は、服の手術ができるところに持って行っていないだけなのです。
服の手術ができる専門家がいるところに持っていけば治るっていうことはすごく多いんです。
｜このジャケットも、一度クリーニング屋さんに出したけど「これは落ちない」と言われたもの
おそらく、毛染めと思われるシミが、襟から背中にかけてついてしまっていました。
Before
毛染めなどは、家庭でも落としにくいですし、一般的にはクリーニング店でも難しいとされるシミですね。
こういうものは、きちんと「外科手術」の出来るお店で、染み抜きしてもらわないと治りません。
今回は、典型的に「マッサージ店 に行って手術をお願いしてしまった」状態・・・・。
これって、大怪我して、血だらけになっているのに、マッサージを受けて体の凝りをほぐして来たようなもんです（笑）
肝心な「ケガ」が治っていません・・・。
で、僕のところに来たのですが、きちんと手術をすれば、この通り。
完治するんですよ。
After
｜クリーニング業界の問題点。
クリーニング屋さんの議論は、落とせないお店の技術不足が問題となりがちです。
でも、僕はそうではなくて、「仕組みの問題」だと思ってます。
一目見て、「服に対してどういう施術内容をするお店なのか？」が、一般の人にわかりにくい状況になってしまっている。ここをわかりやすくしないといけない。
私見では、そもそもクリーニング屋さん自身も、自分のお店がマッサージ屋さんなのか？外科か？？はたまた整体師なのか？？？っていうのをわかっていないお店が圧倒的に多い・・・。
これが最大の問題だと思っています。
｜クリーニング屋さんは「ありがとうございました」なんて言わないほうがいい。
僕が日ごろ思うことは、クリーニング屋さんは「ありがとうございました」って言わないほうがいいんじゃないか？？っていうこと。
お医者さんは退院していく人に対して、「ありがとうございました！またお越しくださいね！」なんて絶対言いませんよね？？だとすればクリーニング屋さんが服を元気にしてお返しするその時は、「ありがとうございました。またお越し下さい」じゃないでしょ～！？と。
かけるのであれば、「いつまでも大切に。不調が出たらいつでもご相談下さい。」っていう声を掛けるでしょ？と思うわけです。病気やケガが治ったのに、また病院に戻ってくることなんて、無いに越したことはないんだから。
染み抜き自慢って言っているお店がもし、「またお越しください」なんて言っていたら、外科医が、手術した患者さんに「ありがとう！また手術してあげるからね！」って言う感じなっちゃうわけですよ・・・これはシャレにならない。言い方としてかなりマズイと思うわけです。
｜専門家のお世話にならないでいられるなら、それに越したことはない
自分の身体も専門家のお世話にならずに健康でいられるなら、それに越したことはないですよね。
服の場合もそれと全く一緒だと、僕は思っています。
依存するのではなく、必要になった時に適切に使えるようにすることが一番いいと僕は思います。
専門家に頼る場合は服の状態と自分が望む結果に合った施術をしてくれるところを選ぶことが大切。
間違っても、手術が必要なのに、マッサージに行かないようにしてくださいね・・・（笑）
