「毎回洗濯の時に漂白剤を入れちゃってるんですけど、これってよくないですか??」

僕が結構何度も聞かれる質問のひとつですが・・・

結論から言います。その習慣は今すぐやめましょう。

 

|漂白剤とは、服にとっての薬である。

僕は、洗濯とは「服に対する美容や治療」だと思っています。

で、その美容や治療をおこなう上で、漂白剤っていうのは服のケガや不調を治すための「薬」だと考えています。

 

「薬」ですから、何らかの不調を服が発している時には使用しますが、普段は別に使わなくていい。

というか、ケガも病気もしていないのに、薬使いませんよね??

別にどこも悪いところがなければ使う必要が無い。

健康なのに、薬を飲んでいたら下手したら体調がおかしくなるでしょう??

服も一緒です。

 

|漂白剤にも、副作用がある。

そして、薬ですから漂白剤を使うことによる、副作用があります。

漂白剤による主な副作用は、服の色が抜けてしまう「脱色」や、色を変化させてしまう「変色」です。

この副作用を非常に強く引き起こすのが塩素系の漂白剤です。

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この塩素系タイプの漂白剤はプロでもその扱いに苦労するほど、強烈な副作用があります。

繊維の色が脱色したり変色するだけでなく、繊維そのものの構造を変化させてしまうことさえもあるんです。

 

よく、「シミがあったから、ハイターを塗ったら余計おかしくなってしまって・・・・泣」って言う相談も非常に多いのですが、「汚れに対してハイターを塗る」というのは、「傷口に唐辛子を塗る」みたいなことをしてますからね!?絶対にやめたほうがいいです!!

 

そして、次に副作用が出やすいのが還元系の漂白剤。

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漂白剤の中で、この還元漂白剤というタイプは耳慣れないのではないでしょうか??
この還元漂白剤は、文字通り「還元」という作用を使ってシミ汚れを消していきます。

お洗濯で起こった色移りをキレイにしたり、塩素系漂白剤で黄ばんでしまった樹脂加工などを白く回復させたり、赤土などの汚れにも効果を発揮しますが、服そのものの色に対しても効果を発揮してしまうので、塩素系ほどではないにしても脱色や変色の副作用が出ますから基本的には白物限定の漂白剤。

まぁ・・・売っているお店も少ないので、レアキャラですけどね(笑)

 

|普段の洗濯では比較的副作用の出にくい酸素系タイプを使う。

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塩素系や還元系の漂白剤に比べ、作用が穏やかで日頃のお洗濯にオススメなのはこの酸素系タイプ。

アドバイスをしていると、よく「こうそけい」と読み間違いをしているひとが多いのですが、「さんそけい」ですからね(笑)

酸素系の漂白剤には、酸性の液体タイプと、アルカリ性の粉末タイプがあります。

液体はお持ちの方も多いと思いますが、粉末タイプの方が漂白力などは強いので、液体で落ちない黄ばみなど粉末タイプを使うと効果的です。

ただし、粉末タイプの方は効果も出やすい分、副作用もちょっと強いです。

具体的には、色が流れやすくなったり、動物性の繊維(ウールやシルクとか)は、繊維が溶けるといった副作用が出ます。

これは粉末タイプが弱アルカリ性だから。アルカリ性になると、染色は落ちやすくなり、タンパク質は壊れます。

酸素系は色柄ものにも使える漂白剤で比較的穏やかな漂白剤ですが、やっぱり「薬」ですからね、少しだけ注意をして使いましょう。

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|漂白剤を処方すべき症状は・・・

漂白剤は、どんな時に使うべきかですが、具体的には3つです。

●何度洗っても残ってしまう汚れや、時間が経った汚れがある時。

●エリや脇の下などの黄ばみの症状がある時。

●雑菌臭など、不快なニオイが落ちない時。

これらの症状が出ている時には、服の薬である漂白剤が必要です。

※参考

→ 赤ワインなどの色素や時間が経った汚れもバッチリ落とす!中村式オキシクレンジング

→ 中村式漬け込み洗い 3つの「温浴」テクニック

 

それ以外の時には、使わなくていいです。

洗剤に漂白剤が入ったタイプもありますが、僕は漂白剤が入っていないものを選び、漂白剤は別途処方するという使い方をおすすめします。

漂白剤は必要な時に、必要なだけ処方する。それが効果が出やすいし、服にとっても負担が少ないです。

※参考

→ 中村式、洗剤、漂白剤、柔軟剤の選び方

 

まずは、漂白剤に頼らずに、健康的な服の状態を保つということが大切。

薬ばっかり使っている状態は異常な状態。

僕は、そう思っています。